これまでとこれから
1970年秋、海南市の一角にある広大な敷地内で、
みかんの搾汁機械が滑らかに動き出しました。
国の施策でみかんの生産量が増し、価格下落が深刻化した時代。
「みかん農家を支援し、和歌山県の農業を守ろう」
と立ち上がった有志たちによって、
和歌山ノーキョー食品工業が産声を上げた瞬間でした。
熱い思いとチャレンジ精神を胸に秘め、
みかん果汁を原料とするオリジナル製品を次々と開発する日々。
一方で果実・炭酸飲料・無菌充填から酒類まで多様な飲料の製造を受託し、
次第に大手飲料メーカーから高い信頼を獲得するようになっていきました。
時代のニーズを敏感に察知する〈先見性〉と、新しいことに挑戦する〈革新性〉を武器に、
和歌山ノーキョー食品工業は成長を続けてきました。
日本で初めてペットボトル詰飲料を製造し、ペットボトルの無菌充填設備を導入、
さらに、ペットボトルの成形から飲料の製造、充填までを一貫して行う製造ラインも整備。
茶、果実・炭酸飲料、酒類など多種多様な飲料の製造、
ペット・缶・紙などあらゆる容器・容量の充填を可能にする体制を確立しました。
技術の和歌山ノーキョー食品工業。飲料メーカーの要望へのフレキシブルな対応に、
いつしかそんな評価が不動のものとなっていきました。
紀ノ川の豊かな水、関西の大消費地に隣接する好立地を活かし、
走り続けてきた和歌山ノーキョー食品工業が、決して変えないものがありました。
それは〈食の安全〉を何より大切にする姿勢です。
和歌山県農業協同組合連合会との連携のもと、厳密に管理した安全な農産物だけを原料に、
ジュースや梅干しなどのオリジナル製品を生産。
また製造工程の管理、完成した製品の品質検査も徹底しました。
自社製品の開発、環境保全・社会貢献といった
未来に向け、新たな挑戦はすでに始まっています。
社会になくてはならない存在として、私たちはこれからも進化し続けます。